せっぱつまりこ’s blog

宮城県仙台市及び近郊を中心とした、東北地方の様々な情報について書こうと思います。

#東北でよかった の危険性

前回の記事を書いた後に、私はツイッター上でこんな発言を読みました。

togetter.com

私の住む宮城県では、このポスターが貼られまくっている光景は(神社は知らないですが)まだ見ないですが、矢張り不気味な印象を受けました。

 

そうした不気味さの一つとして、例のまとめの中でも何人か言及しておいでの方がいましたが、「日本人」でない人々をを切り捨ててしまう危険がある、ということが挙げられます。そしてここでの「日本人」は、「今日の今の時点で日本国籍を有する人々」という意味だけでなく、もっと狭く偏った意味合いがつきまとうものであり、より差別的排他的な意味合いになっています。

又、「日本人」像(というか「望ましい日本人」「あるべき日本人」像)を過度に画一化させ、そこから外れた(とされる)「日本人」を排除したり、“逸脱者”とみなして攻撃したりといったことも助長する危険があります。

 

今回の「#東北でよかった」ツイートも、場合によってはこの路線を辿る危険があります。実際、中には「出身が#東北でよかった」的な、「非東北出身者(私も「非東北出身者」です)」を締め出しかねないセリフがあるツイートも散見されました。私はそれを、矢張り少々恐ろしく思いました。

 

これは東北地方に限ったことではないですが、「日本人」という大きな主語での語りや「日本(人)スゴイ」言説には批判的な方の中にも、「○○(地方)人」という大きな主語での語りには全く無批判であったり、場合によってはご自分でもそんな大きな主語での語りをしてしまうことがあるため、自戒も含めて注意したいものです。