せっぱつまりこ’s blog

宮城県仙台市及び近郊を中心とした、東北地方の様々な情報について書こうと思います。

仙台市街地に残る、江戸時代の運河について

昨年「ブラタモリ」で、仙台市内を流れる「四ツ谷用水」について取り上げて頂きましたが、実は仙台の市街地(特に東部)には、江戸時代の運河も残っております。

仙台市若林区に、「舟丁」という地名があります(なお、この舟丁には仙台駄菓子(これについても後で記事にできればと思います)の老舗「石橋屋」さんがあり、大変美味な伝統の駄菓子で有名です)。

この地名の由来は、江戸時代の極めて初期、藩祖伊達政宗が仙台を新しく建設した際、城や武士・庶民の住居用の材木を船で内陸部まで運び、又、その後も米などの物資を船で運んだことに由来します(これは仙台に限ったことではなく、ある程度歴史のある海に面した街ですと、「舟丁」やそれに類する「舟入町」「入船・入舟」等々の地名があるケースが、多々あります)。

この舟丁の周囲には、「染師町」という地名があります。これは、往時は運河に清浄な水が満ちていたため藍染に利用できたことから、藍染職人が多く居住する地域であったことに由来します。

話は変わりますが、仙台市若林区役所の敷地内には、小川のようなものがあります(写真参照。私の撮影です)。

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これも、実は江戸時代に造られた運河で「七郷堀」といいます。よく見ると、運河が2つの流れに分かれていますが、ここが七郷堀の終点です。この分岐点のうち、向かって右側の流れが「仙台堀」、向かって左側の流れが「高砂堀」となります。

なお、高砂堀は現在暗渠化されていますが、この写真(私の撮影です)のように、突然地上に姿を見せている部分もあります。撮影した方向の反対側は、路地となっています。

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「政宗ワールド」プロジェクトについて

皆様、初めまして。私せっぱつまりこは自称葬儀・終活(意味はお手数ですが検索して下さいませ)ライターです。現在こちら 

dappans.com

で、日本史の中の葬儀・埋葬・死者供養やその他民俗的なネタを寄稿しております。

ただこちらの拙ブログでは、葬儀・終活ネタというよりは、宮城県仙台市及び近郊を始めとする、東北地方に関する様々な情報について色々と書こうと思います。

 

ところで今年2017年は、仙台藩の初代藩主である伊達政宗の生誕450周年に当たります。下の写真は、私が撮影しました仙台駅前のバス乗り場の光景です。

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更には仙台市役所でも、この写真(これも私の撮影です)のような横断幕が出ました。

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昨年、文化庁により、仙台市や近隣の自治体によって申請された「政宗が育んだ“伊達”な文化」 

http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/nihon_isan/pdf/nihon_isan19.pdf

が「日本遺産」に認定されたこととも相まって、政宗生誕450周年は若干静かではありますが、着実に盛り上がりを見せてきています。

そうした中、市民主体プロジェクト「政宗ワールド」が登場しました。 

masamuneworld.jp

このプロジェクトは様々な市民団体や関係地域が連携し、「伊達政宗」をキーワードとした様々な分野(歴史・観光・まちづくりその他)をネットワーク化したり、色々な有形無形の歴史遺産の復元・再生に取り組んだりするものです。個人でも「政宗ワールド」プロジェクトの会員になることができます。私も会員の1人です(ただ、私は政宗を始めとする戦国の人物の人物伝よりも、彼らが亡くなった際どのように埋葬・追悼されたのかに強い関心がございますので、そちらを生かせるよう励みたいです)。